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<天皇杯サッカー>山形県代表、高偏差値チームの山大医学部 あす初戦

天皇杯を前にセットプレーの練習をする高橋(左から2人目)ら山形大医学部チーム=22日午後8時30分ごろ、山形県天童市

 サッカーの第99回天皇杯全日本選手権で、山形県代表の山形大医学部サッカー部が開幕初日の25日、桐蔭横浜大(神奈川県代表)との初戦に臨む。医師を目指して難関を突破して入学した選手たちは多忙な学生生活の中、限られた時間で力を磨いてきた。主将兼監督で4年のMF大沼類(22)=山形東高出=は「持ち前の集中力で天皇杯初勝利をもぎ取る」と意気込む。

 山形大医学部の練習は1日3時間で、水金土日の週4日。実習や必修の授業で終始全員そろうことはまれだ。大沼は「多くの部員が集まる時間にピークを持ってくるようにメニューを工夫している」と言う。
 エースでMFの6年高橋将輝(24)=仙台一高出=は日本海総合病院(酒田市)で実習中だ。午後5時に実習を終え、車で片道約2時間かけて練習場所の山形県総合運動公園(天童市)に駆け付ける。練習後は酒田市に戻って翌朝7時半からの実習に備える。
 「正直言って往復4時間はきついが、最高学年で背番号10を背負う責任もある」と練習中は人一倍、声を出し続ける。
 高校時代の2011年には宮城県高校総体で、仙台育英高、東北高などの強豪を破り、26年ぶりの準優勝に輝いた。山形大には1浪して入学。整形外科医か産婦人科医を目指している。
 「住民に頼られるような地域医療の担い手になりたい」と語るDFの5年縄田遼(23)=仙台二高出=も山形大病院(山形市)で実習中。「桐蔭横浜大は既にプロ入りが決まっている選手もいる強豪。自分たちのサッカーがどこまで通用するか試したい」と意欲的だ。
 山形大医学部の天皇杯出場は3度目。15年の前回は1回戦で当時J1のモンテディオ山形と対戦し、7−1で大敗したものの、前半1分で先制したことがサッカーファンの間で話題を呼んだ。
 「薬学部志望だったが、あの試合をテレビで見て志望校を変えた」と話すのはMFの2年和田一平(21)=東京・攻玉社高出=。「天皇杯に出るため2浪して入学した」と言ってはばからない。
 イレブンの大学入試センター試験(900点満点)の平均点は774点。抜群の「得点力」をサッカーでも生かし、天皇杯出場を果たした選手たち。「夢に見た舞台で自分たちらしくプレーしよう」と誓い合っている。

[山形大医学部サッカー部]部員はマネジャーを含めて47人。昨年は東日本医科学生総体で4位、東北地区大学リーグ2部Bブロック(南東北3県)で2位だった。今年3〜5月の山形県予選4試合では19得点を記録し、4年ぶりの天皇杯出場を決めた。初出場の2011年は当時JFLのブラウブリッツ秋田に、2度目の15年はモンテディオ山形にそれぞれ初戦で敗れた。


2019年05月24日金曜日


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