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仙台オープン病院の男性元係長が9000万円着服 4年で800回、飲食に流用

 仙台オープン病院(仙台市宮城野区)は24日、会計窓口を担当する医事課の男性係長(51)が2014年9月から18年11月にかけ、患者への医療費返還を装い、計約9000万円を着服したと発表した。病院の聴取に「飲み食いに使った」などと話しているという。
 病院を運営する市の外郭団体、市医療センター(宮城野区)は18年12月、男性係長を懲戒解雇した。病院側は今後、業務上横領容疑などで仙台東署に刑事告訴する方針。返済額は現時点で約1200万円にとどまり、全額弁償を求める。
 病院によると、入院中の食事回数の変更などで、患者が支払った医療費と実際に差が生じた場合、会計処理上、医療費をいったん全額返金する伝票を発行し、新たな請求書を作成する。窓口では患者に差額を返金したり、請求したりする。
 男性係長は医療費の全額返金が生じたように装って伝票を偽造し、799回にわたり、1回約3万〜38万円を着服した。病院の聞き取りに「レジから現金を抜き取った」と説明した。着服金は飲食のほか、ブランド品購入にも使ったと家族は話しているという。
 18年11月、経理担当者が伝票の返金理由に「食事療養費の変更」が多いことを不審に思い、調査を開始。計8946万4034円の着服が発覚し、男性係長が認めたため懲戒解雇した。
 男性係長は1989年5月以来、30年近く医事課に勤務していた。14年8月以前の関係資料が廃棄されており、さらなる着服の有無は分からなかったという。
 病院は調査を終えた今月21日付で上司だった医事課長を減給10分の1(1カ月)、事務部長ら2人を訓告、院長を厳重注意とした。
 市役所で記者会見した土屋誉(たかし)院長は「信頼を損ねる事態を生じさせ、深くおわびする。再発防止に努めたい」と陳謝した。


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2019年05月25日土曜日


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