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岩手・西和賀 食の統一ブランド「ユキノチカラ」販売好調

「ユキノチカラ」ブランドの(左から)どぶろく、西わらびのピクルス、白ビール
ブランド開発で誕生したわらび餅

 岩手県西和賀町の食の統一ブランド「ユキノチカラ」が、5年目を迎えて好調だ。洗練されたデザインと豪雪、極寒を「売り」にした商品開発が功を奏している。中でも「ピクルス西わらび」(800円)は昨年度、1万8000個を売り上げてブランドを代表するヒット商品になった。

 「ピクルス西わらび」は雪解け水をふんだんに含んだ町の特産ワラビ「西わらび」をスパイシーに仕上げた。ワインやビールに合うおつまみとして人気で、贈答用にも売れている。
 「酢漬けにしても筋張らない西わらびの良さと、商品デザインの良さが生きた。予想の2倍の売れ行きで、工場は休む暇がない」と西和賀産業公社の藤原勝常務は胸を張る。
 ユキノチカラは、豪雪地帯を逆手に取り、豊かな食材をPRしようと2015年9月に始まった。県内のデザイナーが参画して町内事業者と商品開発。現在は12事業者が、菓子やビール、どぶろく、コメ、鶏肉、ジャム、豆腐など約20商品を売り出している。
 町の菓子店「団平」では西わらびを原料にしたわらび餅「雪のようせい」(3個入り320円)が夏場の人気商品だ。高橋雅樹社長は「暗いイメージの豪雪を、おいしい商品づくりに転換した」と成果を振り返る。
 町内のクラフトビール大手「銀河高原ビール」も雪をイメージしたホワイトエール「白ビール」(300円)を販売する。岡秀憲社長は「東北らしさを感じてもらえる商品」と手応えを語る。
 プロジェクトを支えた国の地方創生交付金の交付は既に終了しているが、12事業者は4月に協議会を設立し、事業の拡大を進める。今後は贈答用詰め合わせの開発やブランドを生かした観光ツアーの企画を検討するという。


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2019年05月25日土曜日


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