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<みちのく潮風トレイル>6月開通 沿岸被災地が一本の道に

トレイルのコースに設定された岩手県田野畑村の鵜の巣断崖

 東日本大震災の沿岸被災地を歩いて支援する環境省のプロジェクト「みちのく潮風トレイル」が6月9日に全線開通する。八戸市の蕪島−相馬市の松川浦を約1000キロの一本道でつなぐ取り組みで、同省が2011年6月から準備を進めてきた。

 みちのく潮風トレイルは青森、岩手、宮城、福島4県の計28市町村を結ぶ長距離の自然歩道。同省は13年11月から順次ルートを公表し、残る4区間計約250キロの開通準備が整った。
 最後となった岩手県岩泉町、宮古市−岩手県山田町、石巻市、石巻市−仙台市の4区間は開通日の記念式典でルートを発表し、全線開通を宣言する。
 長距離の自然道は欧米でロングトレイルと呼ばれて親しまれ、3000キロを超すコースも存在する。ハイカーはテントやルート沿いの宿泊施設に寝泊まりして目的地を目指し、自然や文化、人との触れ合いを楽しむ。
 みちのく潮風トレイルのルートには険しい山や沢を越える難所がいくつもあり、岩手県田野畑村の海岸沿いの手掘りトンネルや、満潮時は通れない道を設定するなど冒険的な要素も盛り込んだ。健康なハイカーが歩くと約2カ月かかり、全行程を一気に挑戦したり、区間を分けて歩いたりする楽しみ方があるという。
 環境省東北地方環境事務所の担当者は「自然に浸ったり、地域の人と深い交流が生まれたりするのがロングトレイルの面白さ。ルート情報を事前に確認して歩いてほしい」と話す。

<名取でシンポ>
 全線開通を祝う記念式典とシンポジウムが6月9日、名取市文化会館で開かれる。日本トレッキング協会理事で女優の市毛良枝さんが「歩くって楽しい!」と題して講演する。
 式典は午後1時半、シンポジウムは午後2時45分開会。参加無料。連絡先は東北地方環境事務所国立公園課022(722)2874。


2019年05月25日土曜日


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