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<超えろ、夏 県高校総体注目校>(上)カヌー 石巻商(男女)/冷たい川で冬も鍛錬

男女での学校対抗優勝を目指し、練習に励む石巻商の選手たち。手前左はカナディアン男子の奥山主将。右はカヤック女子の塚本主将=石巻市

 宮城県高校総体は6月1日に主会期が始まり、県内各地で全国高校総合体育大会(インターハイ)出場を懸けた熱戦が繰り広げられる。全国でも上位を狙う強豪校に立ち向かう3校を紹介する。
 石巻市内陸部の稲井地区を流れる真野川。夕日が差し込み黄金色に輝く川面に、選手が力強いパドルさばきでこぎ出していく。「腕だけじゃなく体全体を使って」。岸から佐藤幸也監督(55)の声が響き渡ると一気にスピードを上げた。
 昨年の県高校総体は学校対抗で男女とも2位。男子は全国高校総体で4位に入った中新田に、女子は登米に屈した。
 今年の高校総体は昨年の雪辱を期す大会となる。昨年の県新人大会は男女計5種目を制し、学校対抗は男女とも頂点に立っている。男子の奥山颯大(そうだい)主将は「ライバル校も力を上げている」と気を引き締める。
 部員のほとんどは高校で競技を始めた。女子の塚本颯良(そら)主将も佐藤監督に誘われて入部した。
 最初は学校のプールで乗ったが、転覆してばかり。「ようやくちゃんとこげるようになったのは3カ月後。上達は一番遅かった」。県北のライバル校と違って、石巻商は冬でも川でこげるのが強み。冷たい川に何度も落ちながら練習を続け、新人大会のカヤックシングルで優勝するまで成長した。
 「部員全員が仲間でありライバル。だからここまで高め合うことができたと思う」と塚本。男子のエースでもある奥山は「負けていられない」と女子選手の成長に刺激を受けている。


2019年05月26日日曜日


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