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<気仙沼大島大橋>愛称「鶴亀大橋」浸透まだまだ PR不足か、観光客は「?」

愛称「鶴亀大橋」の知名度がいまひとつ低い宮城県気仙沼大島大橋
開通に合わせ食事処はま家が提供を始めた「鶴亀丼」

 東日本大震災の復興事業で整備され、4月7日に開通した宮城県気仙沼市の大島と本土を結ぶ気仙沼大島大橋(356メートル)の愛称「鶴亀大橋」が、いまひとつ浸透していない。住民アンケートなどを基に決まった名前だが、観光客の反応は「鶴亀? 知らない」がほとんど。地元では「鶴亀」の名を付けたメニューを出す飲食店もあり、知名度アップを期待する声は多い。

 開通後、週末を中心に宮城県内外から多くの観光客が訪れている大島大橋。写真を撮りながら橋歩きを楽しむ観光客は多いが、愛称を知る人は少ない。
 「初めて聞いた」と宮城県美里町の会社員男性(59)。仙台市宮城野区の無職男性(77)は「気仙沼以外の人は誰も知らないかもしれない」と指摘する。
 橋の愛称は県からの依頼を受けた市が2014年8月に設けた、島内や市の観光関係者ら14人で構成する「大島架橋事業施設名称選定委員会」で決まった。
 住民アンケートを実施した結果、本土側の鶴ケ浦地区と大島の亀山の頭文字から付けた名前が人気を集め、委員からも「おめでたい名前」などと好評だった。
 鶴亀大橋に愛着を持つ地元の住民は多く、開通に合わせて橋にちなんだ商品を出す飲食店も出始めた。
 島内にある飲食店と旅館3軒は共通の名称「鶴亀丼」で海鮮丼を提供している。食事処はま家の「鶴亀丼」は10種類の旬の魚介が乗り、開通を祝う金箔(きんぱく)が添えられる豪華さだ。
 口コミで人気を集め週末の店内はほぼ満員だが、店主の菊田強さん(66)は「丼の由来を分かっている人はほとんどいない。『鶴亀って何?』と聞かれることはある」と明かす。
 市内には「鶴亀」の名前を付けた特別メニューを出す焼き肉店もある。鶴亀大橋を盛り上げる機運が高まりつつある一方、県、市はホームページや刊行物などに愛称を掲載するにとどまり、今のところ目立った売り込みはしていない。
 島の旅館経営者は「せっかくのめでたい名前。県、市も発信する努力をしてほしい」とPR不足を嘆く。
 市観光課の担当者は「観光客に浸透していないのは確か。縁起のいい橋の名前をどう活用していくのか、県など関係機関と一緒に検討したい」と話した。


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2019年05月27日月曜日


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