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<名取・閖上まちびらき>元気な笑顔、恩返し 支援者らと交流楽しむ

復興支援で育まれた絆に感謝する言葉などを寄せ書きする来場者=26日午前、宮城県名取市の閖上中央集会所

 宮城県名取市閖上地区で26日にあった「まちびらき」は東日本大震災から復興しつつある姿を発信し、全国から駆け付けた支援者らに感謝の気持ちを伝える場となった。現地再建した住民たちは心を込めたおもてなしで、ボランティアらとの交流を楽しんだ。

 「おかげさまで毎日が楽しくてしょうがない。元気な姿を見せることが恩返しになる」。まちびらき会場の一つ、閖上中央集会所で、精進料理「おくずかけ」をボランティアらに振る舞った地元町内会役員の女性(63)が笑顔を見せた。
 津波で閖上地区にあった自宅が流され、大切な友人も多く亡くした。翌年には夫も他界。夫は津波で救助を求める人を助けられず、自責の念でストレスを抱えていたといい、「震災関連死だった」と振り返る。
 一時は「毎日、どうやって生きていいのか分からなかった」が、仮設住宅や災害公営住宅で同じ境遇の被災者やボランティアらと交流を重ねるうち、元気を取り戻した。「多くの人と出会えたことがありがたい」と感謝する。
 集会所では地元町内会が尚絅学院大(名取市)と連携し、住民と来場者の交流の場を企画した。復興支援ボランティアに取り組んだ兵庫県尼崎市の大学生平本優香さん(18)は「被災者の傷は癒えないだろうが、(まちびらきで)一歩踏み出した」と受け止める。同市の専門学校生長田朝陽(あさひ)さん(18)は「住民の笑顔が多くなった」と喜んだ。
 カナダ政府などの支援で整備されたゆりあげ港朝市の拠点施設「メイプル館」では、市がカナダとの交流をパネルなどでPRした。市復興ありがとうホストタウン推進室の渡辺良一室長は「震災後、カナダに勇気づけられた。東京五輪でカナダを応援する機運を高めたい」と誓った。


2019年05月27日月曜日


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