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<名取・閖上まちびらき>「新しい閖上」旅立ち 支援に感謝

まちびらきを祝い、色とりどりの風船が空に舞い上がった=26日午前10時すぎ、宮城県名取市の閖上公民館前広場

 東日本大震災の津波被害を受けた宮城県名取市閖上地区で、犠牲者の鎮魂と復興支援への感謝を発信する「まちびらき」(実行委員会主催)が26日、閖上公民館前広場を主会場に行われた。
 現地再建を基本とした閖上の復興は住民の合意形成が難航し、土地区画整理事業の工事に着手したのが震災から3年7カ月後の2014年10月と遅れた。被災者の住宅再建や公共施設整備が急ピッチで進み、この日、復興の大きな一里塚を迎えた。
 記念式典には渡辺博道復興相をはじめ関係者ら約220人が出席。山田司郎市長は「新しい閖上が未来に向かうスタートライン。支援者に復興した姿を見てもらい、感謝の気持ちを伝えたい」とあいさつした。
 来場者は一斉に風船を飛ばして節目を祝った。市内の熊野那智神社が21年ぶりの神事「お浜降り」を行ったほか、閖上漁港では大漁旗を掲げた「大漁船パレード」が9年ぶりに復活し、2万人(主催者発表)の人出でにぎわった。
 閖上地区では津波で住民754人が犠牲になり、海から1キロ以内の木造住宅はほぼ全て流失した。計画人口は震災前の4割弱の約2100人で、現在約1200人が暮らしている。


2019年05月27日月曜日


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