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<錦秋湖マラソン>炎天下、声援の風に乗り 全国から1700人のランナー出場

参加者と記念撮影する川内選手(中央)
完走証を手にほほ笑む木村さん
完走後、ランナー仲間と語り合うアイシン東北の吉田さん(右)

 第39回河北新報錦秋湖マラソンには、全国から1700人のランナーが出場し、人口5600の山あいの町はにぎわいを見せた。プロランナーとなって1年目の川内優輝選手(32)=あいおいニッセイ同和損保=もゲストランナーを務め、大会の盛り上げを担った。

◎ゲスト川内選手、圧巻の走り

 4年連続5回目の参加となった川内選手は3年ぶりに一般男子30キロに出場。一般ランナーの優勝者に約10分の大差をつける圧巻の走りで完走し、町民や一般ランナーに拍手で出迎えられた。
 30度超の猛暑に川内選手も苦心。「30キロのレースとしては良くない記録。途中でペース走に切り替えたが、それも維持できなかった」と悔しげに振り返る一方「炎天下のレース経験と自分の限界を学べたことは今後の大会にも生きるだろう」と手応えも語った。
 会場には川内選手が所属するあいおいニッセイ同和損保のスポンサーブースも開設された。川内選手を一目見ようと一般ランナーが列を作ったが、川内選手は一人一人へのサインや写真撮影に笑顔で応じた。
 3年連続でサインをもらった仙北市の主婦阿部美穂子さん(66)は「昨年もらった『現状打破』のサインが力になり、自己ベストを更新できた」と話した。

◎女性最高齢木村さん、10キロ完走/「元気なうち続ける」

 今大会で女性の最高齢出場者だった石巻市の主婦木村勝子さん(75)が1時間24分で10キロを完走した。年齢を感じさせない元気は「マラソンのおかげ」と笑顔で語る。
 夫の洋一さん(79)と出場した木村さんは40年以上、岩手、宮城両県の数々のレースに夫婦で参加し続けているという。錦秋湖マラソンにも何度も出場し、70歳以上のランナーに与えられる「シルバー賞」も今年で6回目の授与となった。
 洋一さんの付き合いで始めたマラソンも、今では日常の一部。毎日未明から5〜10キロを夫婦で走り続けたことで体力が付き、病気もすぐに回復するという。「走るのはとても気持ちいい。元気なうちは続けたい」と意気込んだ。

◎社長退任前ラストラン/アイシン東北・吉田さん

 マラソン好きで知られる自動車部品製造「アイシン東北」(岩手県金ケ崎町)社長の吉田強さん(64)が、28日の社長退任前のラストランに臨んだ。ハーフを完走し「きつかったけど、沿道の人にも応援してもらい、気持ちよく走れた」と満足そうな表情を見せた。
 7年前に赴任し、岩手県や東北各地のマラソンなどを年10回ほど走る。「錦秋湖マラソンはおもてなしが魅力。お土産に山菜も買って帰れる」と笑った。
 7年間を振り返り「マラソンのおかげで多くの人とのつながりができた」と感謝する。退任後は千葉県に戻るが「今日のように暑い日も木陰に入れば涼しい。東北はマラソンには最高の環境」と、これからも訪れる予定という。


2019年05月27日月曜日


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