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<岩手・宮城内陸地震>荒砥沢崩落地に遊歩道 今秋まで整備 栗原市

荒砥沢崩落地を一望できる冠頭部からの景観。昨年7月、研究者らを対象にした岩手・宮城内陸地震被災地の視察会で公開された

 宮城県栗原市は、岩手・宮城内陸地震で発生した国内最大級の地滑り地帯「荒砥沢崩落地」(栗原市栗駒)のうち、立ち入りの安全性が確認されている区域の一部を無償で借り受ける契約を、林野庁と結んだ。防災視察など、市の許可した見学者が利用できる遊歩道を、秋までに整備する。
 荒砥沢崩落地は長さ約1300メートル、幅約900メートル。市は4月に林野庁と契約を交わし、崩落地を一望できる冠頭部と呼ばれる崖の上の区域1982平方メートルを借り受けた。ロープを渡すなどして、幅約1.8メートル、長さ約558メートルの遊歩道を設ける。
 立ち入りには市の許可が必要で、市や栗駒山麓ジオパーク推進協議会の職員、認定ジオガイドらの同伴が前提。市はジオパーク活動や防災視察などの団体利用を想定している。
 荒砥沢崩落地と周辺のほとんどは国有林で、これまでは東北森林管理局職員の同伴で立ち入りが許可されてきた。ジオガイドによる解説も「藍染湖ふれあい公園」から行われてきた。
 市は4月に開設したジオパークのビジターセンターと併せ、地震伝承の強化や防災学習の拡充を図りたい考え。市ジオパーク推進室の担当者は「ビジターセンターで学んだ後、崩落地を間近で見学できる流れができた。二つのスポットを結び有効に活用していきたい」と話した。


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2019年05月28日火曜日


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