山形のニュース

最後の田植えに汗 子ども減り20年で幕 山形・大蔵「冒険学校」

園児や保護者と一緒に手作業で苗を植える大場さん(左)

 山形県最上町在住の冒険家大場満郎さん(66)が代表を務める「アースアカデミー冒険学校」の田植え体験が25日、同県大蔵村の四ケ村(しかむら)の棚田で行われた。冒険学校は毎年米作りを行ってきたが、地域の子ども減少に伴い、今秋の稲刈りで終了する。
 村の保育園児と保護者、山形大生ら約40人が参加。農業佐藤勝さん(72)方の水田5.7アールに農具の型枠を転がして目印を付け、大場さんと約2時間かけて手作業でうるち米「里のゆき」の苗を植えた。作業後、田植え時の伝統食というホオの葉で包んだきな粉ご飯を味わった。
 冒険学校の米作りは20年目。子どもたちの生きる力を育もうと、無農薬栽培に賛同した佐藤さん方の棚田で地域の人々と始めた。しかし、近くの保育所が昨年度で休園するなど参加する子どもが年々減り、今年秋の収穫で終了するという。
 同村の会社員長南貴幸さん(32)は4人きょうだいの末娘の美里ちゃん(5)と参加。「上の子3人も田植えを楽しみ、貴重な経験になった。最後だと思うと寂しくなる」と語った。
 大場さんは「北極の単独歩行横断で死にそうなほど苦しんだ時、古里の自然が頭に浮かんで生きる力をくれた。米作りは今年で終えるが、これからも自然の素晴らしさを子どもたちに伝えたい」と話した。


関連ページ: 山形 文化・暮らし

2019年05月28日火曜日


先頭に戻る