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酒米作りに荒川の清流 福島・住民ら田植え

酒米の苗を丁寧に植える参加者たち

 福島市を流れる荒川の水質の良さを酒造りに生かそうと、流域の住民らが「荒川桜づつみ酒づくり協議会」を設立し、市内で25日、初めて酒米の田植えを行った。市と友好協定を結ぶ東京都荒川区の職員も名前を縁として招き、交流を深めた。
 協議会のメンバーら約40人が、耕作放棄地だった水田約60アールに県が開発した酒米「夢の香」を機械と手で植えた。地元の福島西高の生徒や福島大食農学類の学生は横一列に並び、泥に足を取られつつ苗を1本ずつ植え付けた。
 水田には、約300メートル離れた荒川から水を引く。阿武隈川支流の荒川は国の調査で、公表済みの2017年まで8年連続で「水質が最も良好」と評価された。酒米収穫後は市内の金水晶酒造店の協力で酒造りに進む。
 協議会の油井健治会長(69)は「荒川ブランドを生かし、地元ぐるみでいい商品を作る」と意気込んだ。
 市は第2次世界大戦中に荒川区の学童疎開を受け入れた経緯から、16年に同区と友好協定を結んだ。
 田植えを終え、区職員の小田沢和久さん(49)は汗を拭いながら「新しい試みで都市間交流が深まるのはいいことだ」と語った。


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2019年05月28日火曜日


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