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衆参同日選なら投票箱足りない 仙台市選管やきもき

 仙台市選管が、夏の参院選に合わせた衆参同日選論に神経をとがらせている。仮に同日選となれば、最高裁裁判官の国民審査を含め、有権者は5回投票を行うことになり、投票箱や記載台などが足りないという。衆院選と知事選が重なり、投票が4回だった2017年は、投開票作業で混乱や不手際が相次いだ。担当者は「できるなら、やめてほしい」と本音を漏らす。
 市選管によると、国政選挙では期日前投票所を含め、市内185カ所に投票所を開設する。投票箱は倉庫に眠る旧式を含め約750個あり、記載台などもほぼ同数を所有する。
 フル稼働したのは、17年10月の衆院選と知事選の同日選。衆院小選挙区、衆院比例代表、国民審査、知事選と4回分の投票箱や投票用紙、記載台を用意した。
 これが衆参同日選となれば、衆院の小選挙区と比例代表、参院の選挙区と比例代表、国民審査と5回分の投票箱が必要で数が足りなくなる。市選管は追加購入を視野に入れるものの、当面は動向を注視する。
 担当者は「同日選の決定後に注文すると、投票日に間に合わない恐れがあるが、注文して同日選がなければ無駄になる」と悩む。
 衆参同日選は過去2回、1980年と86年に行われたが、当時は衆院選が比例代表のない中選挙区制で、投票回数は国民審査を含め4回だった。参院選も2001年以降、比例代表が非拘束名簿式に変わった。現行制度下での同日選は実施されれば初めてとなる。
 市選管が警戒するのは、投開票時の混乱やミスの誘発だ。17年は衆院選公示日と知事選告示日の違いから、期日前投票所で有権者が混乱したり、投票できない選挙の投票用紙を誤交付するミスがあったりした。
 開票作業でも約1000人の市職員やアルバイトを投入し、迅速な集計を目指したものの、投票者数と投票総数が一致せず、開票終了が翌日昼にずれ込んだ。
 市選管は「同日選になれば17年を上回る混乱が懸念される。開業作業の人員確保も大変なので、踏み切るのなら、せめて早く教えてほしい」と悲鳴を上げる。


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2019年05月29日水曜日


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