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津波被災の気仙沼「男山本店」復元へ 来春完成 文化展示室も設置

被災する前の男山本店店舗
被災後の男山本店店舗

 東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市魚町の国登録有形文化財「男山本店店舗」の復元工事が30日、始まった。保存した3階部分を生かし、震災前の姿を取り戻す。地域の象徴だった酒造会社の建物が、来年3月にも復活する。
 店舗は木造3階で気仙沼大火の翌年の1930年に建てられた。震災の津波で1、2階は流失し、3階部分だけが残った。
 元の場所から東に5メートルの場所に再建する。3階部分の建材を分解して活用。1、2階も30年当時の面影を残し、完成後の延べ床面積は約240平方メートルで震災前とほぼ同じになる。
 復元には被災した歴史的建造物の保存を目指す同市の一般社団法人「気仙沼風待ち復興検討会」が創設した基金も活用する。
 男山本店は再建した1、2階に店舗や事務所などを置き、3階には観光客らが地区の歴史や文化を知ることができる展示室を設ける予定だ。
 30日は現地で安全祈願祭があり、関係者ら約40人が出席した。男山本店の菅原昭彦社長は「震災から8年がたち、ようやく新たなスタートを切ることができた。新しい街並みに調和させ、地域を盛り上げていきたい」と話した。
 震災前、内湾地区には5カ所の国登録有形文化財があり、「男山本店店舗」以外は全て復元された。


2019年05月31日金曜日


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