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東北大多元研の蔡安邦教授死去 60歳・「準結晶」権威

 東北大は30日、「準結晶」の研究で世界的に知られる多元物質科学研究所の蔡安邦(さいあんぽう)教授(60)=台湾出身=が、出張先の台湾で心不全のため25日に死去したと発表した。
 準結晶は、原子や分子が規則正しく並ぶ「結晶」と、並んでいない「非晶質」のどちらにも属さない構造の物質。蔡氏は1987年、アルミニウムと銅と鉄の合金で安定的な準結晶を作製することに世界で初めて成功し、存在を裏付けた。
 その後も安定的な準結晶を次々と作り出し、新たな研究分野として確立するとともに応用につなげた。準結晶を発見したイスラエル人研究者は2011年のノーベル化学賞を受賞している。
 14年に紫綬褒章を受章。17年には日本金属学会村上記念賞を受賞した。


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2019年05月31日金曜日


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