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仙台アルバム104年ぶり復刻 限定500部今夏発売へ 大正の暮らし伝える350枚

復刻する仙台アルバムの表紙を手にする佐藤さん

 仙台市宮城野区の出版社「風の時編集部」は大正初期の1915年に発行された写真集「仙台アルバム」を104年ぶりに復刻し、早ければ7月に発売する。県庁や市役所、戦災で焼失する前の仙台城大手門などの建築物、大正時代の市民の暮らしなどがつぶさに記録されており、当時の息吹を感じさせる一冊となる。

 初版の仙台アルバムは明治期から大正期にかけ、市内で写真館を経営していた故白崎民治氏が撮影し、発行した。市中心部の公共施設や商店、事務所、医院などを写した約350枚を全174ページに収録した。
 現在は市博物館や市歴史民俗資料館などに数冊残るだけだが、編集部代表の佐藤正実さん(55)の親戚が偶然、良好な状態で保管していた。編集部は著作権の保護期間終了を確認し、これまで掲載写真を無料冊子で紹介するなどしてきた。
 復刻版の発行に向け、新たに全ページを高解像度で読み取り、デジタル化した。初版は無地に題字の素朴な表紙だったが、復刻版は仙台停車場(現JR仙台駅)の写真を載せる。無料冊子で紹介した14枚の写真には掲載記事も添える。
 仙台を拠点に活動する釜石市出身のシンガー・ソングライター、あんべ光俊さんが歌う大正期の流行歌2曲のCDを付録にする。
 佐藤さんは「大正時代の仙台は市電開通や上水道の創設などがあり、大きく発展した時期。新元号の令和が始まり、市制施行130年を迎えた今年だからこそ、100年前の風景に思いをはせてほしい」と話す。
 復刻版は限定500部。価格は1万2000円(税別)の予定。青葉区の金港堂本店、市博物館ミュージアムショップで予約を受け付けている。
 佐藤さんは6月1日午後3時、金港堂本店で仙台アルバムをテーマに講演も行う。大正元(1912)年の地図「仙台市全図」を基に、編集部が発行した「仙台地図さんぽ」(2700円)と合わせて読む楽しみ方を解説する。
 連絡先は編集部022(295)9568。


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2019年05月31日金曜日


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