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<大郷町>まちづくり公民タッグ 不動産・福祉・食と農…9団体と協議会

広々とした田んぼにささ結の苗を植える生徒たち

 深刻な人口減少や少子高齢化に直面する宮城県大郷町は、地域の活力維持に民間の知見やネットワークを生かそうと、町内外の企業や学校・福祉法人など9団体でつくる町地方創生推進連携協議会を設立した。元々ある地域資源を活用し、公民連携の力で活路を探る。
 協議会には井ケ田製茶、スモリ工業、学校法人朴沢学園、社会福祉法人みんなの輪(以上仙台市)、あさひな農協(大和町)などが参加。町は公民連携室を新設して職員3人を配置、事業を始動させた。
 事業の柱は「不動産活用」「福祉ものづくり」「食と農業活性化」の三つ。空き地・空き家情報を集約して賃貸住宅居住者らの持ち家の実現を支援し、障害者らによる生活雑貨の商品開発、大郷産大豆を使った加工品の生産販売に取り組む。
 5月18日には「食と農業」プロジェクトの第1弾として、朴沢学園が運営する明成高調理科の1年生約90人が大郷町を訪問。計約60アールの田畑に、ササニシキ系の銘柄米「ささ結(むすび)」の苗や里芋、ジャガイモを植えた。
 生徒たちははだしで土と格闘しながら作付けを体験。塩冬磨さん(15)は「都会と違った雰囲気が新鮮で収穫が楽しみ」と笑顔で話した。今後大豆の種まきも行い、みそやずんだ作りに挑戦する。
 大郷町の人口は1955年に1万3140とピークを迎えた後、一時期を除いて減少が続き、2019年4月現在で8073人。17年の人口動態統計によると、人口1000に対する出生率も3.66と県平均(7.2)を大きく下回り、活力の低下が懸念される。
 田中学町長は「次世代のためにも、企業や学校などの力を最大限生かして地域の可能性を引き出し、持続可能なまちづくりにつなげたい」と意欲を語る。


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2019年06月01日土曜日


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