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<東京五輪>バレー男子・藤井再び正セッターへ 不調やけが越え勝負の年

練習で感覚を確かめるようにトスを上げる藤井=5月10日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター

 バレーボール男子で代表3年目のセッター藤井直伸(27)=東レ、宮城・古川工高−順大出=が、東京五輪でのポジション取りへ、勝負の年に臨む。1年目で正セッターの座を射止めたが、昨年は満足なプレーができずに再び激しい争いにさらされている。速攻を導くトスワークを磨き、絶対的な存在感を取り戻そうとしている。
 ミドルブロッカーを使った速攻は中垣内ジャパンの生命線とも言えるプレーだ。藤井は「絶対に失いたくない強み」と話し、レシーブが多少乱れようともミドルブロッカーへトスを上げる。「技術的には誰でもできる。必要なのは勇気」。1年目から強心臓ぶりを発揮してきた。
 しかし、正セッターで迎えた昨季は試練が待ち受けていた。「研究されて強みを封じられ、落ち込んだ」。気持ちにむらがあってトスが安定しない。徐々にチーム内の序列が揺らいでいった。
 昨年9月の世界選手権1次リーグ初戦は先発を関田(堺)に譲る。大会後半は先発復帰したが、東レでコンビを組むミドルブロッカー李の負傷離脱もあって、見せ場の速攻が減少した。アウトサイドヒッターのエース石川(シエナ)を生かすことができず、チームは1次リーグで敗退した。
 追い打ちを掛けるようにけがに見舞われた。2月の試合で左手を骨折し、手術を受ける。5月に復帰し、日本代表の練習にも参加したがトスを上げる手首が安定しない。「感覚を戻すのに必死」。口ぶりからは焦りが感じられる。
 現在行われているネーションズリーグで復活を期している。「ゆっくりしていられないが、焦ってまたけがをしてもいけない」。もどかしさを感じながらも、本来の動きを取り戻そうと必死だ。(佐藤夏樹)


2019年06月02日日曜日


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