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<仙山カレッジ>環状高速網で連携強化 観光・物流活性化策を議論 上山でフォーラム

環状ネットワークの効果などについて意見を交換するパネリスト=1日、上山市

 宮城、山形両県にまたがる仙山圏をモデルに広域連携の在り方を考える仙山カレッジ(河北新報社主催)の第39回フォーラムが1日、上山市の旅館「古窯」であった。「高速道が結ぶ南東北の未来 環状ネットワーク完成」をテーマにパネル討論し、約90人が聴講した。
 山形県では4月13日に東北中央自動車道の南陽高畠−山形上山インターチェンジ間が開通し、宮城、山形、福島3県の県庁所在地を結ぶネットワークが完成した。フォーラムでは、災害時の代替路線確保や観光・物流の活性化策などを議論した。
 パネル討論で、元東北地方整備局長で一般財団法人日本みち研究所専務理事の川滝弘之氏は「強い道路ができたことで万が一災害が起きても、人命救助や復旧・復興が素早くできるようになった」と強調した。
 東北大災害科学国際研究所准教授(景観工学)の平野勝也氏は「『ここに来たい』と思わせるまちづくりをしなければ、高速道のネットワークができても素通りされる。歩いて楽しいまちづくりができるかが大事だ」と話した。
 前やまがた女将(おかみ)会会長で古窯社長の佐藤洋詩恵氏は「たくさんのお客さまから『近くなったね』と言われた。大型連休中の来客が増え、高速道整備の効果を実感している」と語った。
 カレッジ座長で宮城学院女子大現代ビジネス学部長の宮原育子氏は「道ができれば、地域がばら色になるわけではなく、目的地に選ばれなければならない。地域のミクロな視点と道路網というマクロな視点の両方から考える必要がある」と総括した。


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2019年06月02日日曜日


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