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<聖火リレー ルート発表>ナマハゲ・ねぷた・サクランボ 東北らしさで五輪盛り上げ

ナマハゲ伝説発祥の地と伝わる赤神神社五社堂=男鹿市
五所川原市の立佞武多
上杉謙信を祭った上杉神社=米沢市

 来年3月から国内を巡る東京五輪・パラリンピックの聖火リレーは、青森、秋田、山形各県でも実施される。世界の注目を集めるイベントとなるだけに、各地で「観光PRの好機」「市民と盛り上げたい」と期待感が高まっている。

 秋田県では6月9、10の両日、湯沢市を起点として14市町村を巡る。仙北市の角館武家屋敷付近を通るなど、「秋田らしさ」を発信できるルートだ。
 2日目の男鹿市は、昨年11月に「男鹿のナマハゲ」を含む「来訪神 仮面・仮装の神々」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されたばかり。地元は今回のルート選定が観光活性化をさらに後押しすると歓迎する。
 同市の三浦一孝観光課長は「知名度が海外で高まれば訪日外国人旅行者(インバウンド)の増加が期待できる」と指摘。地域おこしに取り組む住民団体「おが東海岸推進協議会」の加藤真一会長(68)も「ナマハゲの里に聖火が走るのは地域に追い風だ」と喜ぶ。

 青森県内では6月11、12の両日、計14市町村を通過する。初日は弘前市の弘前公園をスタート。五所川原市の立佞武多(たちねぷた)の館や今別町の青函トンネル入り口などを通り青森市に至る。2日目はむつ市を出発し下北半島を南下。十和田湖などを巡り八戸市に到着する。
 巨大ねぷたを展示する立佞武多の館の菊池忠館長は「ルートに選ばれてうれしい。(伝統文化を受け継いできた)先人たちへの恩返しになる」と強調。「国内外にさらにPRできる。気持ちが引き締まる」と話した。
 十和田湖がルートに選定された十和田市の小山田久市長は「魅力を世界に発信できる絶好の機会。市民と共に盛り上げていきたい」とコメントした。

 東京五輪・パラリンピックのホストタウン登録数で東北一の山形県では、登録されている全14市町を含む計18市町を通過する。
 通過日となる6月7、8日は、特産品のサクランボの収穫が始まる時期。県は主要産地の東根、寒河江両市などを通過時に魅力の発信に努める考え。初日は上杉神社がある米沢市など経由し、山形市がゴールとなる。同市では俳人松尾芭蕉の俳句で知られる山寺立石寺の近くを通過する方向で調整する。
 天童市の三浦忠さん(76)は1964年東京五輪で聖火ランナーとして古里の伊達市を走り、現在は東京電力福島第1原発事故で自主避難中。「原発事故を風化させないためにもまた走りたい」と話す。


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2019年06月02日日曜日


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