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<とびらを開く>ペット同行避難支援 NPO法人エーキューブ

今年3月に仙台市青葉区であった「仙台防災未来フォーラム」会場に設けたペット関連のブース。防災グッズやペットと避難所に行く際の注意点を紹介した
仙台市青葉区片平地区の総合防災訓練で設置したペット同行用の避難スペース

 もしも今、災害が起きたら、あなたは避難所にペットを連れていきますか?
 東日本大震災では「ペットを連れていけない」と避難せず犠牲になってしまった方、ペットを置いて避難し助かったことで心を深く傷つけた方がいました。
 「ペットも一緒に避難してよいとの認識があれば、もっと救えた命と心があった」。こう語るのはNPO法人エーキューブ(仙台市)の副理事長後藤美佐さんと理事斎藤文江さんです。
 エーキューブは2002年発足。「人と動物が幸せに過ごせるまち」を目指し、高齢者や子どもたちと動物との触れ合いやペットの防災に関わる活動などを続けてきました。
 特に震災後、力を注いでいるのがペット同行避難の啓発活動。防災イベントなどでは、避難所で人とペットが住み分ける方法を紹介しています。動物を運ぶかご「クレート」は避難時だけでなく避難所でも活用できます。
 「避難所運営に関わる方のペット同行避難への関心が高まっている」と斎藤さん。後藤さんは「避難に必要な物や利用方法を知ることで不安が解消される方は多い」と取り組みの意義を感じています。
 大勢が生活する避難所で、人も動物も安心して過ごすには、しつけや予防接種はもちろん、飼い主がペットも含めた視点での防災意識を高め、普段から地域とコミュニケーションを取っておくことも必要です。
 今年5月に公開された仙台市の避難所運営マニュアルは、避難所運営に携わった人の声などを反映。ペット同行避難への対応も明記されました。
 震災時、避難所で人々にかわいがられ、心の癒やしとなったペットもいました。飼う人も飼わない人もペットも、災害で命を失うことのない社会にしたいですね。
(特定非営利活動法人せんだい・みやぎNPOセンター 菅野祥子)

◎活動内容

▽高齢者や子どもたちを対象とした動物との触れ合い(介在療法、介在教育など)▽動物の防災、被災動物に関わる活動▽動物愛護普及啓発活動
〒983―0034仙台市宮城野区扇町6の3の3
080(5224)6758=平日午前9時〜午後5時
info@a−cube−sendai.com
http://www.a-cube-sendai.com

【参考情報】
環境省のペット災害対策のウェブサイトはhttps://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/disaster.html
仙台市の避難所運営マニュアルのサイトはhttp://www.city.sendai.jp/kekaku/kurashi/anzen/saigaitaisaku/hinanjo/une.html


関連ページ: 宮城 社会 志民の輪

2019年06月03日月曜日


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