岩手のニュース

釜石とインドネシア・アチェ 津波の伝承 互いに学ぶ

アチェの津波伝承活動を紹介するハフニさん(左)

 2004年のスマトラ沖地震と東日本大震災、共に津波で大きな被害を受けたインドネシアのアチェと釜石をつなぎ、教訓伝承の在り方を考える催しが2日、釜石市の施設「いのちをつなぐ未来館」であった。
 アチェ津波博物館のハフニ・ダール館長が、照明や装飾を工夫した館内の様子を紹介。「悲しみだけを伝えるのではなく、来館者が前向きになれるよう、楽しめるよう配慮している」と展示の方針を説明した。
 釜石市鵜住居小6年の藤原菜穂華さん(11)は、北海道地震の被災地でのボランティア活動を報告した。
 「津波で母を亡くした自分を励ましてくれたのが北海道の方だった。恩返しに何ができるか考え、釜石での募金と現地での読み聞かせを頑張った」と話した藤原さん。ハフニ館長は「未来に向かう姿が素晴らしい。感動した」とたたえた。
 内陸の小学生に津波防災の重要性を伝える活動に取り組む釜石高3年の野呂文香さん(17)は「ハフニ館長の『楽しんでもらう』という考えに共感した。恐怖をあおるのではなく、古里を大切にする気持ちを防災の原点にしたい」と感想を語った。


2019年06月03日月曜日


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