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障害者アートと広告コラボ 企業イメージアップに貢献 寒河江の福祉施設などデザイン、販売

包装紙に印刷するイラストについて施設利用者らと話し合う(右から)土田さん、海鉾さん
共生会の利用者が描いたイラストが印刷された包装紙

 障害者の通所施設や障害者アートの展示場を運営する寒河江市の社会福祉法人「さくらんぼ共生会」などは、施設利用者らが描いたイラストを広告と共にトイレットペーパーの包装紙にデザインし、企業の宣伝用品として販売する取り組みを始めた。障害者の表現の場を広げながら工賃アップにつなげるのが狙い。購入企業からは「会社のイメージ向上にもつながる」と好評だ。
 トイレットペーパーは、鶴岡市の社会福祉法人「月山福祉会」が運営する作業所が製造する。包装紙のイラストを共生会の利用者が描き、福祉会が企業の広告と組み合わせて、包装紙に印刷している。
 第1弾は、東根市の不動産会社「ハウスプランナー」。包装紙には、イラストと一緒に同社が販売するステンレスワイヤ製網戸の広告を掲載した。QRコードを読み込めば、商品の説明動画も見られるようにしているという。
 同社は1ロール100円のトイレットペーパーを共生会から500ロール購入する。市販品より価格は高いが、企業イメージの向上と新規顧客の開拓に役立つとしている。
 ハウスプランナーの土田明広専務(49)は「流通価格より数十円多く支払うだけで、幸せになれる人がいるなら少しでも力になりたいと思った」と言う。
 厚生労働省によると、山形県の障害者の平均工賃(2017年度)は月額1万1016円。全国で最も低く、東北6県でも5位の青森県と2000円近くの差があるなど、引き上げが課題になっている。
 共生会の海鉾憲一さん(38)は「障害の有無にかかわらず、みんなにメリットが生まれる仕組みだ。他にも購入を希望する会社があるので、取り組みを広げていきたい」と話す。


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2019年06月03日月曜日


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