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<Eカルテ>草野大輔/救援陣が好調支える

 東北楽天の戦いぶりについて、今季は元東北楽天内野手の草野大輔さん、元東北楽天投手の山村宏樹さんに随時、解説してもらいます。

 東北楽天は29勝23敗1分けでパ・リーグ首位に立っている。則本昂、岸の両エースがそろわない状況で、ここまでやるとは思っていなかった。ファンの方々も期待値以上だったのではないだろうか。

<宋家豪つなぎ役に>
 好調の要因は救援陣の頑張り。先発投手が早く降板しても救援陣が最少失点で試合をつくった。その中で終盤に巡ってきたチャンスを打撃陣がものにした。投打がかみ合っていた。
 救援陣はハーマンの不調は誤算だったが、宋家豪がいい働きをしている。松井という絶対的な抑えがいるので、チーム全体に「松井まで何とかつなげば勝てる」という意識がある。宋家豪がつなぎ役をしっかり果たしていた。
 打線は水もので、良い悪いを判別するのは難しい。ただ開幕から島内を4番に固定して形をつくったことで、野村克也元監督が言う「役割分担」が明確になっていた。今はウィーラーが4番に入っているので、今後は島内の打順が鍵になる。4番の時は四球を取りにいって後ろにつないで打線を活性化させていた。違う打順だとバットを振り出し凡打も増える。選球眼が良く出塁率が高い島内を生かすには1番がいいと思う。

<復帰の岸、塩見期待>
 平石監督は選手をよく見ている。野手はある程度レギュラーが確立されている。試合を重ねると疲労がたまり、そろそろ状態が悪くなるようなタイミングがあるが、そこを見逃さず休養させるなど体のメンテナンス、メンタル面を含めてうまく起用している。
 今までのプロ野球監督はトップクラスの選手が引退して就任するような例が多かった。平石監督はそういう選手ではなかったが、人格者で選手との距離が近く、現場が伸び伸びとやれる環境になっていると感じる。今の若い世代の気質に合っている。
 4日からいよいよ交流戦に入る。投手はパ・リーグの方がいいので、投手陣が最少失点でつないでいけば、打撃陣が点を取ってくれるだろう。先発陣に岸、塩見が戻ってきたのは好材料。辛島、美馬ももう一踏ん張りしてもらいたい。
 セの本拠地試合では指名打者制がない。ウィーラー、ブラッシュの使い方もポイントだ。打ち勝つなら2人を外野で先発させても面白い。飛球が捕れれば何とかなる。(内野手登録の)私でも守ったくらいだからね。交流戦は例年パが強く、取りこぼすと置いてきぼりになる。しっかり戦い抜いてほしい。

[くさの・だいすけ]プロ野球解説者。宮崎県出身。ホンダ熊本から06年、大学・社会人ドラフト8巡目で東北楽天に内野手として入団。非凡な打撃センスで09年の球団初のクライマックスシリーズ進出に貢献した。12年に現役引退し、2軍打撃コーチなどを務めた。通算成績は629試合で打率2割7分8厘、26本塁打、204打点。42歳。


2019年06月04日火曜日


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