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<モンテ>堅守でJ2首位 昇格へ粘り強い戦い

首位を奪回した鹿児島戦でゴール前を固める栗山(3)とGK櫛引=天童市のNDソフトスタジアム山形

 J2山形が好調だ。リーグ戦42試合の3分の1を越えた16節を終えて9勝5分け2敗の勝ち点32で首位。リーグ屈指の堅守をベースにした粘り強い戦いでJ1昇格を争うライバルを一歩リードした。課題とする攻撃への素早い切り替えを磨き、2014年以来3度目の昇格決定を勝ち取る。
 2日のホーム鹿児島戦。試合開始早々にエースのFWジェフェルソンバイアーノが先制ゴールを奪い、ゴール前を固めてリードを守り抜いた。木山監督は「しっかり守れたのは良かった」と頑張りをたたえた。
 今季の山形は守備が手堅い。総失点9はリーグで3番目に少なく、無失点は9試合。被シュート112本はリーグ最少を誇る。
 「ゴール前で体を張る。誰かがカバーする。ボールに寄せる。その三つをやり続けていることには満足している」と木山監督。「3−4−3」の基本陣形で昨季に引き続いて3バックを形成するDFの熊本、栗山、松本は高さがあり、連係も磨き抜かれている。
 3バック中央で守りの要を担う栗山は「相手を引き込み、セットした守備では簡単にやられない」。広い守備範囲で堅守に貢献するGK櫛引も「いいコミュニケーションが取れ、しゃべらないでも連動できている」と信頼を寄せる。
 課題は攻撃面。総得点19はリーグ9位タイで、昇格圏の6位以内では水戸(15点)に次いで少ない。鹿児島戦でも追加点を奪えず、21位の相手に押し込まれた。チームトップの5ゴールと好調のジェフェルソンバイアーノも、今後はマークがさらに厳しくはずだ。
 克服のヒントが鹿児島戦の苦戦の中に見えた。粘り強くボールを奪ってからカウンターで反撃にトライ。シャドーストライカーのMF坂元やボランチのMF本田らが積極的に前進を図った。「カウンターに掛かろうという意識はあった。質の課題はあるが、そこは発展途上」と木山監督。栗山も「もう少し前から守備に行き、ショートカウンターを仕掛けたい」と言う。
 J2は2位までがJ1に自動昇格、3〜6位はJ116位とのプレーオフを制したチームが昇格できる。次節の8日は3位甲府と当たり、その後も2位水戸、6位長崎、7位柏と上位対決が続く。「苦しい試合でもゴール前で体を投げ出した守備ができるのが山形の良さ」と本田。堅守を保ちながらレベルアップを図り、上位をがっちり守る。(原口靖志)


2019年06月05日水曜日


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