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風致保安林に住宅 福島県、69年間気付かず「もはや風景の一部」

 福島市の信夫山西麓の民有保安林に所有者が住宅を建てたとして、福島県が当該地の保安林指定を解除したことが4日、分かった。厳密には無断転用に当たるが、住宅建設は実に69年前。見落としていた県側も落ち度を認め、原状回復を求めない対応で決着させた。
 指定解除されたのは同市森合西平山地区の約300平方メートル。周辺一帯は1923年、名所・旧跡の景観を保存する「風致保安林」になった。当該地の所有者は50年、転用許可を受けずに住宅を建設。昨年1月、相続手続き中に気付いた家族が県に相談して発覚した。
 県森林保全課は「70年近く存在する住宅はもはや風景の一部。退居して森林に戻すのは現実的でなく、気付かなかった県に落ち度がないとは言えない」と説明した。一方で「風致保安林の指定はなかなか解除されない。今回はあくまでレアケース」と強調した。


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2019年06月05日水曜日


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