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<気仙沼署>高齢ドライバーの皆さま、免許返納簡単お得です 交番・駐在所で可、民間協力拡大

交番や駐在所でも免許返納ができることを知らせるチラシ=気仙沼市松崎浦田の松岩駐在所

 全国で高齢ドライバーによる交通事故が相次ぐ中、気仙沼署は運転に不安を抱える高齢者の免許証返納を促す環境づくりに力を入れている。県内では唯一、交番や駐在所で免許返納を受け付けるサービスを開始。返納ドライバーが特典を受けられるよう、民間業者との協力も広げている。
 市内にある計10カ所の交番、駐在所で返納できる仕組みは5月20日に始まり、既に3件(5月31日現在)を取り扱った。
 これまで返納は気仙沼署でしかできなかった。昨年12月にあった同署と地元住民の意見交換会で、身近な交番や駐在所での返納の取り扱いを求める声が上がり、同署が要望に応じた。
 同署は2017年9月に免許証を返した高齢者に感謝状を贈るなど、以前から高齢ドライバーの免許返納を促進してきた。
 昨年12月からは市内の二つのホテルが、自主返納した高齢者に3回分の日帰り入浴券を提供。今月1日には市内五つの理容店が返納した高齢者の送迎や料金1割引きなどのサービスを始めた。いずれも同署が協力を要請して実現した。
 気仙沼市内では昨年、死亡事故が4件あり、そのうち2件で65歳以上の高齢者が絡んだ。17年にあった2件の死亡事故の運転者は、いずれも65歳以上だった。
 市内では返納の動きが活発化。昨年は235人(月平均19.6人)が免許を返したが、今年は5月末現在で123人(同24.6人)と昨年を上回るペースだ。特に、東京・池袋で高齢者による母子2人死亡事故があった4月19日以降に45人が返納した。
 同署は今後も返納ドライバーに特典を提供する事業者を探し、市には公共交通機関の利用補助などの協力を求める方針だ。
 光岡隆行交通課長は「運転に不安がある高齢者による事故は市内でも増えている。免許を返しやすい環境を整え、事故防止につなげたい」と話した。


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2019年06月06日木曜日


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