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<ほっとタイム>受難克服した生命力 宮城・村田の神木「蛇藤」開花

台風で幹が折れた後も紫の花を付けた蛇藤

 宮城県村田町の白鳥神社境内にある神木の一つで、樹齢約800年とされるフジの大木「蛇藤(じゃふじ)」が紫の花を咲かせた。例年と同じ光景だが、地元住民はいつもと違う感慨に浸っている。
 蛇藤は名の通り、境内の高さ約20メートルのスギに蛇のように巻き付いている。平安時代の前九年の役で、フジが大蛇に化けて源義家を救った伝説が名の由来だ。
 長く地域に親しまれてきたが、昨年10月の台風24号で幹の一部が途中で折れるなどの被害があった。住民は「花を咲かせることは無理だろう」と諦めていた。
 5月中旬、神社の隣に住む主婦村田明美さん(60)がスギを見上げると、フジの花が目に入った。「やはり神様の力があるんでしょうね」。蛇藤の生命力に驚く。
 あふれる生命力のご加護を求めて、地元住民だけでなく参拝客もフジの幹を触っていく。「来年も花を咲かせ、地元の支えになってください」。村田さんが蛇藤の前で祈った。
(大河原支局・山口達也)


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2019年06月06日木曜日


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