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<地上イージス>不適地で数値ミス 「調査の信頼損なう」秋田県議ら、新屋適地に疑問の声

県議会全員協議会で報告書記載の数値ミスについて謝罪する深沢氏(中央)

 地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備計画に関し、防衛省は5日、秋田県議会と秋田市議会に、同市の陸上自衛隊新屋演習場に「安全に配備できる」とする現地調査の結果を報告した。新屋以外の他の国有地などを検討した数値の誤りがこの日発覚。議員からは厳しい声が相次ぎ、新屋に適切に配備可能とする根拠にも疑問の声が上がった。
 県議会全員協議会で、深沢雅貴大臣官房審議官が誤りを報告。「地元理解を得るには正確な情報やデータに基づき説明することが大切だと認識している。誠に申し訳ない」と謝罪した。
 質問に立った自民党会派の工藤嘉範県議は「報告書全体の信頼を損ないかねない」と苦言を呈した。
 同省は調査の結果、新屋演習場は電波環境や地質に問題なしと結論付けた。レーダーやミサイル発射装置を住宅地から可能な限り隔離するため、佐竹敬久知事の要請を踏まえて700メートルの緩衝地を設けるとした。それに伴い演習場西側の県有地取得を提案している。
 第2会派「みらい」の東海林洋県議は「知事に700メートルの根拠を確認したのか」と追及。「次の世代につなぐ会」の沼谷純県議も「知事はレーダーだけでなく、弾頭の格納庫も同程度の保安距離を取るべきだと発言していた。(700メートルという)言葉尻だけ取っている」と迫った。
 同省の五味賢至戦略企画課長は「具体的な確認はしていない」「最も考えたのは住民の不安の払拭(ふっしょく)だった」と言葉を選んだ。仮に県有地が取得できなくても配備するのか問われると、「演習場敷地内でも適切な配備は可能」との認識を示した。


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2019年06月06日木曜日


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