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アニサキス食中毒、素早い調理が防ぐ 発生全国2位の福島県が各店舗に呼び掛け

 寄生虫のアニサキスによる食中毒を起こしたスーパーや鮮魚店は、起こしていない店舗に比べ、魚介類の搬入から調理までにかかる時間が長いことが福島県の調査で分かった。県は昨年のアニサキス食中毒発生件数が全国2位だったことを踏まえ、汚名返上に向け早めの調理を各店舗に呼び掛けている。
 アニサキスは魚介類の内臓に寄生し、時間がたつにつれて筋肉に移動する。速やかに内臓を取り除けば食中毒は減少するとされる。
 県は各店舗の処理実態を調べるため、県内で過去に食中毒を起こした19店と起こしていない51店を訪れ、搬入から調理までの所要時間を聞き取って比較した。
 結果はグラフの通り。食中毒を起こしていない店舗は所要時間が短い傾向があり、0〜2時間と2〜4時間がともに19.6%に上った。これに対し、食中毒を起こした店舗は10.5%と5.2%にとどまった。
 食中毒を起こした店舗は所要時間をルール化していない割合が68.4%で、起こしていない店舗の41.1%を大きく上回った。県食品生活衛生課は「ルールを設けていない店舗はすぐに調理する意識が乏しく、魚を放置して食中毒が起きやすくなる」と指摘する。
 県によると、2018年のアニサキス食中毒発生件数は58件で、全国トップの東京都(78件)に次ぐ多さだった。全国的に被害は増加傾向だったが、なぜ福島が増えたのかは分からないという。
 同課の担当者は「すぐに内臓を取り除き、零下20度以下で冷凍処理すれば食中毒被害は確実に減る。各店舗には適切な処理を呼び掛けていきたい」と話す。


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2019年06月06日木曜日


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