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海保測量船「明洋」塩釜入り 震災後の海底地殻変動データ宮城沖で収集

音波を使い海底の地殻変動データを収集する様子を説明する篠原船長(奥)

 地震のメカニズムを解明するため海底地殻変動の観測業務で航行中の海上保安庁の中型測量船「明洋」が宮城県塩釜市の塩釜港に入港し、5日に報道公開された。
 明洋は550トン、全長60メートル。海底に固定した海底基準局へ船底から専用装置で音波を発信し、跳ね返りで地殻変動を観測する。
 今回は東京−宮城県沖を2週間で往復し、東北大が設置した基準局5基を含む日本海溝側の11基を中心に観測。誤差を小さくするため1基に向けて音波を3000回発信し、7〜8時間かけてデータを集める。
 同じ場所で年2回以上観測し、5年ほどのデータを平均して移動の距離や方向などを割り出す。観測データは政府の特別機関「地震調査研究推進本部」や専門団体などに提供される。
 東日本大震災の発生前と後で震源のほぼ真上の宮城県沖の基準局は東南東に24メートル動いて3メートル隆起し、2013年には西北西へ47センチの移動が観測された。篠原善則船長は「海底では震災の影響が続いている。精度の高いデータが得られるようにしたい」と話した。


2019年06月07日金曜日


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