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<大船渡高・佐々木投手>163キロ右腕、早くもドラフト目玉に 日本ハム1位明言、米も熱視線

佐久長聖戦に登板した佐々木。プロの評価は高まるばかりだ=2日、一関市

 高校野球史上最速163キロを誇る佐々木朗希投手(岩手・大船渡)の争奪戦が早くも熱を帯びている。日本ハムの吉村浩ゼネラルマネジャー(GM)は2日「間違いなく(今秋のドラフト会議で)1位指名する」と12球団のトップを切って明言した。その年一番の選手を敢然と指名する独自路線で知られる日本ハムの異例のスピード表明によって、名実とも目玉選手に位置づけられた。
 「圧倒的。あまりにも能力が違い過ぎる。ほかと比較検討するレベルでない」。吉村GMは絶賛した。球団は2012年、米大リーグ希望だった岩手・花巻東高の160キロ右腕大谷翔平(エンゼルス)を強行指名し、打者との二刀流選手に育て上げた。大谷と比べても「投手として佐々木君の方が上かもしれない」とまで言う熱の入れようだ。
 2日に一関市で行った長野・佐久長聖との練習試合には、吉村GMを含め東北楽天など日米10球団のスカウトが集まった。佐々木は9回149球の完投ながら4失点で敗れた。「まだ体が耐えられない」(国保陽平監督)という配慮から、4月に記録した163キロは封印。それでも150キロ超を何度か出し、スライダー、フォークボールを駆使し13個の三振を重ねた。
 「速いだけではない」とプロからの評価はさらに上がった。「世界ナンバーワン投手になる資質がある」。米大リーグ・フィリーズの大慈弥功環太平洋担当部長は将来性にほれ込む。「8割の力で150キロを投げるのが何より驚き」と舌を巻く。西武・渡辺久信GMは「変化球、守備、けん制もいい」と総合力を評価。ロッテ・永野吉成チーフスカウトも「完成度が高い。力を抑えて投げてもフォームがぶれない」と驚く。
 佐々木は進路について既に「国内一本」と公言しており、今後日本ハムに続いて参戦表明する球団も出そうだ。地元の東北楽天も被災地出身のスター候補生と位置づけ、石井一久GMは「これから検討していくが、間違いなくトップ5に入る選手」と注目する。(金野正之)


2019年06月07日金曜日


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