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運転代行白タク横行「県対応なければわれわれも」業界団体しびれ切らし異例の声明

「白タク」根絶に向けた県の指導を求める宗形支部長(中央)=福島県庁

 運転代行業者が代行車に客を乗せる違法行為「白タク」が横行し、法律を守る業者が割を食う形になっているとして全国運転代行協会福島県支部(郡山市)は6日、「県が対応しなければ、われわれも違法行為に手を染める」との異例の声明を出した。県には再三にわたり業界健全化に向けた監督権限の行使を求めてきたといい、動きの鈍い「お役所」にしびれを切らした格好だ。

 「県内の運転代行業界は無法地帯。県の監督機能が健全に働いていればあり得ない」。県内各市での緊急街頭指導などを求める要望書を県に提出した後、宗形三彩史(みさし)支部長は記者会見で痛烈に批判した。
 宗形支部長によると、県に登録する運転代行業者315社(4月末現在)の大半に白タク行為の疑いがある。飲食店から駐車場へ向かう際の乗車はサービスの一環と見なされ、断る業者は利用者に敬遠されて売り上げが減少するという。
 「無登録の業者、保険未加入の業者、二種免許のない業者もいる」と宗形支部長。県内で2月、保険料を滞納して無保険になった状態で営業していた代行業者が、利用者の車を破損させる事故も起きたという。
 支部は県内の全事業者対象の緊急自主点検実施なども求めた。県が対応しなければ支部活動を停止し、加盟13社は白タク行為に踏み切るという。宗形支部長は「収入を回復させるにはそれしかない」と述べた。
 2017年度以降、街頭啓発などに取り組んできた県だが、業者への指導には詰めの甘さもうかがえる。
 17年に福島市内の53社に自己点検を求めた際、17社に改善要求の文書を送ったまま結果は未確認。違法行為の通報があれば業者に電話で確認するが、記録は取っていないという。
 支部は要望書の回答期限を1週間とした。県生活交通課は「期限内に何らかの回答はする。指導はやれるものはやっていく」と話した。


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2019年06月07日金曜日


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