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福島・楢葉でサツマイモ産地拡大 苗植え最盛期「風評払拭につなげたい」

機械でサツマイモの苗を植える福島しろはとファームの従業員

 東京電力福島第1原発事故で一時全町避難した福島県楢葉町でサツマイモの栽培面積が拡大し、農業復興に向けた産地づくりが本格化している。今年は農業法人が昨年の2.5倍に当たる約30ヘクタールを栽培。来年は約50ヘクタールに広げる。町が整備する貯蔵施設の敷地造成も始まった。
 生産の中核を担うのは福島しろはとファーム(楢葉町)。サツマイモ菓子専門店「らぽっぽ」の白ハト食品工業(大阪府)が4月に設立した。苗植えは今が最盛期で、6日も従業員が機械を使って作業に励んだ。
 町内のサツマイモ栽培は2017年、白ハトグループの協力で約1.5ヘクタールの実証栽培から開始。グループが菓子加工用の生産に乗りだした18年は休耕農地を活用し、約13ヘクタールに広がった。
 50ヘクタール規模の生産に対応し、町が前原地区に整備する貯蔵施設は来年秋の収穫期の稼働を目指す。6日は約1.2ヘクタールの予定地で造成工事の安全祈願祭があった。
 施設は腐敗防止処理や長期貯蔵の機能を備え、通年出荷が可能。松本幸英町長は「これまでなかった畑作の大規模営農を実現し、新たな営農モデル・産地を確立できる」と話した。
 ファームは「機械化を進めることで新しい農業を展開する。ブランド芋を育てて広く認知してもらい、地域の風評被害の払拭(ふっしょく)にもつなげたい」と説明する。


2019年06月07日金曜日


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