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双葉ばら園永遠に 原発事故前後の写真など福島で展示

原発事故で被災した双葉ばら園を紹介する企画展

 多くのバラ愛好家に愛されながら、東京電力福島第1原発事故後に立ち入りができなくなった福島県双葉町の個人庭園「双葉ばら園」を紹介する企画展が、福島市荒町のギャラリー・オフグリッドで開かれている。
 「失われたバラ園」と題した企画展には、双葉ばら園をテーマとした同名の絵本の原画16点や、事故後の庭園のパノラマ写真などが出品された。庭園に密着したドキュメンタリー動画も上映されている。
 第1原発の西約8キロにあった双葉ばら園は、6万6000平方メートルの敷地に約700種類、約7500株のバラを栽培していた。園長の岡田勝秀さん(75)が40年以上にわたり丹精込めて手入れし、海外の愛好家にも知られた名所だった。
 原発事故で双葉町は全町避難を余儀なくされ、岡田さんも地元を離れた。放置されたバラ園はやがて枯れ果て、雑草と雑木が生い茂る原野になってしまった。絵本は1本のバラの視点から庭園の盛衰を優しい色彩で描いている。
 今は茨城県つくば市で暮らす岡田さんは「事故から3カ月目に訪れた庭園はバラが満開で、『なぜわれわれを置いて避難したのか』と責められている思いがした。事故に翻弄(ほんろう)された双葉町の状況を多くの人に知ってほしい」と話す。
 企画展は7月24日まで、入場無料。6月8日午後6時からは岡田さんらによるトークイベントがある。連絡先はギャラリー・オフグリッド024(525)8155。


2019年06月07日金曜日


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