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学校ジャージー 「足掛け付き」なぜ激減 栗原では小中4校だけ

学校統廃合の影響などで減少した足掛け付きジャージー=栗原市

 かつて全国の小中学校で使用されていたズボンの裾に足掛けが付いたジャージー。最近は目にする機会が少なくなったが、東北の一部では今も学校の指定品となっている。栗原市内で盛衰の背景を探ると、少子化などに伴う学校の統廃合が見えてきた。(栗原支局・門田一徳)

 栗原地域の小中学校では、かつて足掛け付きジャージーが主流だった。現在は市内19校のうち築館、宮野、花山の3小学校と若柳中だけになった。
 栗原市は2005年、10町村が合併して誕生した。当時の小中学校は計39校だったが、少子化の影響などで統廃合が進んで学校数は半減した。
 新設校の開校は、ジャージーのデザインを一新する機会になったようだ。13年に4校が統合した一迫小は「足掛けが付いていた学校もあったようだが、統合時に変更した」と説明する。
 足掛けタイプを使っている3校は、平成に統廃合がなかった。築館小は17年に玉沢小と統合したが、教職員と保護者らの話し合いで「築館小のデザインを踏襲した」(同校)という。
 学校指定ジャージー販売大手の菅公学生服(岡山市)によると、足掛けタイプが普及したのは1964年の東京五輪後。日本の体操選手が着用していたことから人気が出た。
 時代とともにスタイルが変わり、2000年以降は足掛けのないストレート型が主流になった。現在、同社の足掛けタイプの販売は全体の2.6%にとどまるという。広報担当者は「足掛けタイプを提案することはないし、学校から要望されることもなくなった」と話す。
 昭和、平成の子どもたちに愛用された足掛けタイプ。学校統廃合で令和の時代に姿を消す可能性もありそうだ。


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2019年06月08日土曜日


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