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八幡川の生物 冊子に 志津川高自然科学部が震災後初調査 絶滅危惧含む45種発見

冊子を手にする部員

 宮城県南三陸町の志津川高自然科学部の生徒が、町内を流れる八幡川の生物調査の結果を冊子にまとめた。調査は東日本大震災後、堤防工事が進む川の生態系の把握を目的に実施。冊子には絶滅の恐れがある種を含む生物の写真41枚を掲載した。

 調査は震災後初めてで、昨年6月に当時の1〜3年の部員7人が行った。町ネイチャーセンター準備室の研究員らの指導を受け、八幡川下流域の3地点で生物を探した。
 魚や貝、昆虫など45種類が見つかり、うち10種類がニホンウナギやウツセミカジカなど絶滅の恐れがある生物だった。
 本来は上流で生息する種の回遊魚が見られたほか、見つかった生物の数は堤防工事が行われていない地点が多かった。
 冊子は4500部作り、町内の小中学校や部の交流行事で配布した。調査に参加した部長の3年渡辺洸人さん(18)は「生物の分類作業が大変だった。冊子を通じて八幡川が育む自然環境を知ってもらいたい」と話す。
 八幡川は町内の河川で最も流域面積が広く、下流域周辺の志津川地区の中心市街地は津波で壊滅的な被害を受けた。本年度の調査は町内の小中学生と合同で今月末に予定している。


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2019年06月08日土曜日


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