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「遊び場なし」8割超 住民団体が町に改善要求へ 岩手・大槌 町民アンケート

子どもの遊び場充実について話し合う市民団体のメンバー

 東日本大震災の復興が進む岩手県大槌町で、公園の充実を求める声が高まっている。住民団体「おおつち遊び場プロジェクト」による町民アンケートでは「子どもを遊ばせる場所がない」との回答が84.9%に上った。団体は「復興事業で整備した公園は、狭くて遊具もない」と訴え、町に改善を求める方針だ。

 アンケートには町民231人が回答。このうち中学生以下の子どもの保護者が199人(86.1%)を占めた。
 自由記述では「公園に遊具がない」「広い公園がない」「町外に出掛けるのが負担」との不満が目立った。町PTA連合会長の高木正基さん(57)は「子どもの遊び場確保は、町に人が住み続けるためにも不可欠」と強調する。
 「子どもをよく連れて行く町内の遊び場」は「商業施設やコンビニ」が47.2%で最多。遊び場不足で心配する点(複数回答)は「運動不足」(74.0%)、「ゲーム、テレビ漬け」(71.9%)が上位だった。
 大槌町は復興事業で33の公園を整備したが、都市計画の制約や財政難で遊具は設置しなかった。公園の平均面積は約870平方メートルで、中心部の町方地区では500平方メートル前後の小規模公園が点在している状態だ。
 団体メンバーの神谷未生さん(43)は「町と本気で話し合うための根拠としてアンケートを実施した。子どもを当たり前に育てる環境がない子育て世代の切実さが明らかになった」と訴える。
 今後、公園への遊具設置や大型公園の整備を町に求めるとともに、公園の維持管理などで住民に何ができるかを探るという。
 平野公三町長は「遊び場の必要性は十分承知している。役場内の意見をまとめ、方向性を出したい」と話している。


2019年06月08日土曜日


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