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営農再開ビジョン策定へ 全町避難の福島・双葉町「舞台ファーム」と連携 販路探り具体化目指す

 東京電力福島第1原発事故で全町避難する福島県双葉町は7日、町の営農再開ビジョンを年度内に策定する方針を明らかにした。農業法人舞台ファーム(仙台市)と連携して担い手やコメ販路の確保を探り、農業再生の具体化を目指す。
 町議会全員協議会で町が報告した。町は来年春の解除を目指す避難指示解除準備区域にある両竹地区、帰還困難区域内の羽鳥地区などで営農再開が先行すると想定。農業者らと話し合い、進め方やインフラ復旧の在り方などを定める。
 両地区はそれぞれ水田再生活用拠点(約25ヘクタール)、2022年春の解除を目指す特定復興再生拠点区域の耕作再開モデルゾーン(約140ヘクタール)に位置付けられている。
 町は夏にも舞台ファームと包括連携協定を結ぶ。同社は、アイリスオーヤマグループと、一時全域避難した南相馬市小高区や福島県浪江町でコメ買い取りによる販路支援、技術協力を展開するなどしている。
 町が前年度に実施した農家アンケートによると、両竹、羽鳥両地区で営農再開の意向を示したのは1割未満。町は舞台ファームとの連携で経営環境を整え、営農意欲の向上につなげる。
 町は「農業者や関係機関と連携し、町の営農の方向性を決めたい」と強調。舞台ファームは「営農再開の呼び水になれるよう努力したい」と説明した。


2019年06月08日土曜日


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