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<地上イージス>調査結果「信用性ない」住民の怒り噴出

住民が反発を強める中で説明を強行した防衛省に対し、批判や怒りの声が相次いだ=8日、秋田市新屋

 秋田市の陸上自衛隊新屋演習場を候補地とする地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」を巡り、防衛省は8日、5月末に公表した現地調査結果について、同演習場に近接する新屋勝平地区で住民説明会を開いた。新屋以外の配備検討箇所を「不適」としたデータに誤りが発覚したことに対し、「調査結果全体に信用性がない」と批判や怒りが続出した。

 冒頭、調査結果報告書に記載された国有地からの山の照射角度(仰角)に誤りがあったことに、住民から「再調査後に改めて説明すべきだ」との声が上がった。怒号が飛び交う中、防衛省側が半ば強行する形で説明を進めた。
 同省の五味賢至戦略企画課長は不手際を釈明した上で「他の調査に誤りはない」とし、新屋が配備適地であると言い切った。住民の不安解消に向けた(1)レーダーの住宅地からの隔離(2)警備体制拡充−などの対策を並べ、安全性を強調した。
 出席した住民は「電波の人への影響の有無に疑問が残ったままだ」「事故があったら想定外では済まない」とむしろ反発を強めた。
 演習場周辺の16町内会でつくる新屋勝平地区振興会の佐々木政志会長(69)は「新屋ありきの結果に興味はない。なぜ新屋なのか。全ての調査をやり直してほしい」と突き放した。
 伊藤茂樹東北防衛局長は説明会後の取材に「改めて調査結果を精査し、資料を作り直した上で説明したい」と述べるにとどめた。
 同省は9、10日も市内で住民説明会を開く。新屋勝平地区の町内会ごとの説明会も開催する方針だが、同地区振興会は配備反対を理由に拒否することを8日の説明会前に申し入れた。


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2019年06月09日日曜日


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