宮城のニュース

<仙台市議選>太白選挙区、嵐の予感 ベテラン2人引退意向 大票田・長町が草刈り場に

「草刈り場」と予想される長町地区で街頭活動する太白選挙区の立候補予定者=5日朝、仙台市太白区あすと長町1丁目

 仙台市議選(8月16日告示、25日投開票)で、太白選挙区(定数12)が異例の混戦となる見通しだ。前回(2015年)の得票トップ3が国政や県政に転出し、ベテラン2人が引退を決め、票の行方が大きく流動する。選挙区随一の票田、長町地区は地盤とする現職が不在となる。各立候補予定者は激変する構図をにらみつつ、集票への布石を打つ。(報道部・小木曽崇)

 太白選挙区の前回の開票結果は表の通り。
 トップ当選した民主党現職の岡本章子氏(54)は約2年後、国政にくら替え。17年衆院選の宮城1区に立憲民主党公認で立候補し、比例東北で復活当選した。
 前回2位だった自民党現職の渡辺拓氏(43)は、秋の県議選太白選挙区への転出を表明した。3位の共産党現職の舩山由美氏(51)は17年9月に辞職し、同年衆院選の比例東北に転じて落選。夏の参院選は比例代表の党公認候補となった。
 さらに保守系の7期目の柿沼敏万氏(81)と5期目の高橋次男氏(75)が、引退の意向を表明した。
 前回のトップ3が抜け、ベテラン2人も不出馬の今回の太白選挙区。現時点で現職7人、元議員1人、新人5人が立候補を予定し、少数激戦が予想される。
 各陣営が集票の狙いを定めるのが、人口集積地の長町地区だ。地盤とする岡本氏の国政転出、柿沼氏の引退表明で一気に流動化した。
 立民は岡本氏と同様に長町地区居住で、情報労連を支持母体とする新人を擁立し、二人三脚で支援者を回る。舩山氏の後継となる共産新人も、JR長町駅前などで街頭活動を重ねる。
 前回、盤石だった2議席を1議席に減らした社民党は、新人が長町地区を地盤とする党県議と地域を歩き、失地回復を目指す。
 保守系では、今のところ柿沼氏の後継と目される新人はいない。前回、柿沼氏が得た4000票余りの行方にも注目が集まる。ある現職は「この構図のままなら、長町は間違いなく草刈り場になる」と予測する。
 駅東側のあすと長町地区は、4年前に比べ高層マンションが立ち並び、住民増加も著しく、街の姿が大きく変わっている。
 別の現職は「昔からの有権者も気になるが、新たな有権者の票がどう動くかはもっと気になる」と支持拡大の機会をうかがう。


2019年06月11日火曜日


先頭に戻る