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自動車部品製造大手ケーヒン、宮城・村田に新工場整備へ 電動車用装置の生産増強

ケーヒンが新工場整備へ取得したジェイデバイスの旧宮城工場=宮城県村田町

 ホンダ系自動車部品製造大手ケーヒン(東京)が、宮城県村田町の村田工業団地に新工場を整備することが10日、関係者への取材で分かった。近く正式発表する見込み。閉鎖された既存工場を取得して改修する。電動車用の電子制御装置「パワーコントロールユニット」(PCU)の生産能力を拡大し、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)の世界的な需要増に対応する。
 同社が国内に新工場を設置するのは鈴鹿工場(三重県鈴鹿市)以来20年ぶり。新工場は、半導体製造のジェイデバイス(大分県臼杵市)の旧宮城工場(2017年閉鎖)を活用する。
 ケーヒンは既にジェイデバイスとの間で旧宮城工場の土地と建屋(鉄筋鉄骨3階、延べ床面積約1万5000平方メートル)を取得する契約を締結。今月下旬の引き渡し後に改修工事に着手する。新工場の具体的な生産能力や稼働時期は今後詰めるという。
 PCUは電流や電圧を電子制御する装置で、電動車の中枢部を担う。ホンダのミニバン「オデッセイ」などHVやEV、燃料電池車(FCV)に幅広く搭載され、ケーヒンは基幹工場である宮城製作所(角田市、宮城県丸森町)で生産している。
 同社は、宮城製作所のPCU年間生産能力を16年度の5万台から17年度には10万台に拡大。さらに25万台まで引き上げるため、約40億円の設備投資を行って昨年4月から改修工事を実施しており、今夏に増産部分の稼働を予定する。
 今後は中国や欧米を中心に電動車の市場が急速に拡大すると見込まれるため、PCUの供給体制のさらなる強化が必要と判断。宮城製作所と連携しやすい宮城県南部で新工場用地を探していた。
 同社の19年3月期の売上高に当たる売上収益は約3490億円で、31年3月期には倍増の7000億円を目指す。PCUの生産は世界最大の消費地とされる中国でも20〜22年度に行うほか、米国での生産も視野に入れている。


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2019年06月11日火曜日


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