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衆参同日選 見送り検討「まだ分からない」東北選出議員 警戒緩めず

 安倍晋三首相が衆参同日選を見送るとの見方が与党内で強まった10日、東北選出の議員は国会最終盤を見据え、警戒を緩めない姿勢を示した。一時強まった解散風は収束するかに映るが、26日の会期末に向け与野党の攻防が緊迫する局面が予想される。「まだ何があるか分からない」。与野党共に気を引き締めた。
 自民党の土井亨氏(衆院宮城1区)は「派閥から衆院選に向けた指示はない。参院選に集中するだけだ」と冷静に受け止める。12〜14日のイラン訪問直後や19日に予定される党首討論は首相の発言が焦点となる。「会期末までまだ時間はある。警戒態勢は解かない」と強調した。
 1986年に中曽根康弘首相が仕掛けた「寝たふり解散」の前例も同日選観測が強まった要因だ。自民の藤原崇氏(衆院比例東北)は「過去の傾向を見ると、ないと思った時に解散し、やると思った時に解散しない。心中は穏やかではない」と打ち明ける。
 参院選単独なら7月4日公示、21日投開票の日程となる見通し。投開票は40日後に迫る。
 4選を狙う自民の平野達男氏(岩手選挙区)は、衆参同日選が票の底上げにつながるとの見方に「自民が衆院議席を独占する県は相乗効果があるだろうが、そういう地域ではない。参院選単独でも訴えの内容は変わらない」と準備を急ぐ。
 野党側は同日選を想定して連携構築を急ぐ。立憲民主党の岡本章子氏(衆院比例東北)は「政権から出た情報をうのみにはできない。いつでも勝負するつもりだ。衆院選挙区の候補者選定を進めていく」と対決モードを崩さない。
 国民民主党の木戸口英司氏(参院岩手選挙区)は「安倍政権は勝てると判断すれば解散する。可能性は残っている」と首相の動向に神経をとがらせた。


2019年06月11日火曜日


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