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<岩手・住田町>震災時に独自整備 木造仮設住宅丸ごと展示

役場庁舎内に展示された木造仮設住宅

 岩手県住田町が、東日本大震災で被災者向けに整備した木造仮設住宅を役場庁舎のエントランスに丸ごと1棟展示している。町独自の判断で仮設住宅を建設し、全国的にも注目された後方支援の軌跡を発信する。
 展示している仮設住宅は木造平屋で約30平方メートルあり、間取りは2DK。町の倉庫に保管していた部材を組み立てた。併せて震災直後の町や町民の対応、仮設住宅建設の経緯をパネルや映像で説明している。
 町は林業が基幹産業で、地元木材を使った仮設住宅を国に提案しようと以前から準備を進めていた。そこに震災が発生。町内で資材を調達して2011年5月、いち早く93戸を建設して沿岸部から被災者を受け入れた。
 1戸当たりの整備費は約450万円で、上限561万円の国の基準を下回る。独立棟で被災者のプライバシーにも配慮した。
 古里を離れざるを得ない被災者も町ぐるみで支援。町社会福祉協議会や近隣公民館、民間団体が連携して戸別訪問をしたり自治会設立や運営を助けたりした。
 町の仮設住宅は本年度末で提供が終わる。町は「独自に整備した仮設住宅団地を拠点に、今につながる多様な活動が生まれたことを知ってほしい」と来場を呼び掛ける。
 展示は8月7日まで。6月15日、7月20日には仮設住宅団地の見学会も開催される。連絡先は住田町農政課0192(46)2111。


2019年06月12日水曜日


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