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<NTT東・新ビル>人と情報集まる場に/中村浩宮城事業部長に聞く

[なかむら・ひろし]上智大卒。1986年NTT入社。NTT東日本取締役ビジネス開発本部副本部長兼第1部門長などを経て、2017年6月から現職。宮城事業部宮城支店長、東北復興推進室長を兼務する。56歳。東京都出身。

 NTT東日本の中村浩取締役宮城事業部長が河北新報社のインタビューに応じ、仙台市青葉区の仙台中央ビル再開発計画について「人と情報が集まるビルを中心に、企業、自治体、東北大と連携する仕組みをつくり、仙台の街を盛り上げたい」と話した。(聞き手は報道部・丸山磨美、高橋公彦)

 −産学官が協調して地域活性化を図る「仙台エコシステム」の構築をコンセプトとして掲げる。
 「これからは企業や自治体が持つデータの連携が必要になる。人が出会い、データを持ち寄り、新たなものを生み出す環境をエコシステムと呼んでいる。新しいことを始めようとする人が加わり、そうした循環をうまく回すことで仙台を盛り上げたい」

 −2023年度に完成する次世代型放射光施設(青葉区)との連携を見据える。
 「放射光施設の建設は仙台にとって明るい話題で、コンセプトを考える一つのきっかけになった。施設に集まる企業、研究者らには仙台に成果を落としてもらいたい。仙台中央ビルと高速大容量の通信回線で結ぶことで、企業の開発部門の入居をイメージしている」

 −設備などの特徴は。
 「通信に対するニーズは増える。仙台青葉通ビル(青葉区)のデータセンターと連携することが大きな特徴だ。他社の通信回線も導入して災害時の事業継続計画に対応するほか、高性能のコンピューターを備え、自前のハードを持たない人も人工知能(AI)活用やビッグデータ解析ができる。分析などはわれわれがサポートする」

 −新ビルに期待することは。
 「街が元気になるような仕組みをつくり、通信会社として情報の中心的な存在にできないか、との思いがあった。みんなが集い、仕事ができるコワーキングスペースを設けた。人と情報が集まるビルにしたい」
 「仙台は学生が多いが、卒業後は県外に出る人が少なくない。卒業後もそのまま働ける街であってほしい。学生を中心としたベンチャーも、老舗も大企業も自治体も、一緒に仕事ができる環境を整える」

 −宮城以外の東北との連携は。
 「各県にあるデータセンターを結びたい。仙台で解析した結果を各県に送ることもできる。ビルを中心に仙台、東北全体が盛り上がる仕組みをつくっていく」


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2019年06月13日木曜日


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