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<ILC>東北の産学連携を紹介 仙台企業や専門家報告

開発事例を紹介する企業の担当者

 岩手、宮城両県境にまたがる北上山地が建設候補地の超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」を巡り、東北の産学連携開発の実例を紹介する説明会が12日、仙台市内であった。ILCを契機としたイノベーションの創出を期した。
 東北経済連合会の事業化支援組織、東経連ビジネスセンター(仙台市)が初開催し、ILC関連ビジネスへの参入を目指す東北の4社と専門家らが参加した。
 ソフトウエア開発の東杜シーテック(仙台市)は人工知能(AI)技術を生かし、ILCの中核部「超電導加速空洞」の極小な欠陥を自動検出する取り組みを説明した。
 電気・制御部設計の東日本機電開発(盛岡市)と樹脂部品製作のWING(北上市)は、加速空洞の性能を左右する製造工程「電解研磨」の時間短縮などにつながる技術を報告。金属部品表面処理の秋田化学工業(にかほ市)は、重要機器の一つ「入力結合器」に適した銅めっき開発の計画を示した。
 東日本機電開発の水戸谷剛社長は「各企業の得意な技術を活用し、新しい分野にチャレンジしたい」と強調。岩手大・岩手県立大の吉岡正和客員教授は「ILCは国際機関であり、大きな経済波及効果や企業の集積が見込める」と話した。


2019年06月13日木曜日


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