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県議選違反事件に揺れる三戸町議会、解散決議案を否決 町民からは憤りの声

青森県三戸町議会の自主解散に関する決議案で、賛否を投票する町議

 青森県議選三戸郡選挙区の選挙違反事件に揺れる三戸町議会(定数14、欠員2)は6月定例会最終日の12日、議員提案された町議会の解散に関する決議案を否決した。本会議を傍聴した町民からは「失望した」などと憤りの声が相次いだ。
 同選挙区では、県議の沢田恵容疑者(61)が公選法違反(現金買収など)の疑いで逮捕され、陣営の不正行為に多数の町議が関与した疑いがあるとして県警の捜査が続いている。これを受け、佐々木和志副議長と賛同する3人が同日、解散に関する決議案を提案した。
 佐々木副議長は「一連の事態は住民の信頼を失墜させた。今すべきことは、一日も早く議会を正常化し、失った信頼を取り戻すことに尽きる」などと提案理由を説明した。
 議会が自主解散するには、議員の4分の3以上が出席し、出席議員の5分の4以上の賛成が条件。この日は12人のうち、同法違反容疑で再逮捕された北向敦容疑者(61)を除く11人が出席した。解散には9人以上の賛成が必要だったが、無記名投票の結果、賛成6、反対5で成立しなかった。
 閉会後、多くの議員は報道陣の質問に答えず議場を後にした。賛成に投じたという町議の1人は「残念だ」とだけ語った。沢田道憲議長は「予想外」としつつも「結果は結果として従い、町民の信頼回復に向けて進むほかない」と述べた。
 議案の賛同者の1人は「今までの議員で同じことの繰り返しになるのであれば、自主解散して新しい体制でやった方が、より自浄作用が働く」と語った。
 事件を巡っては、町議3人が公選法違反(被買収など)の疑いで逮捕され、処分保留で釈放されたが、1人が再逮捕された。別の町議が辞職するなど混乱が続いている。
 傍聴した無職男性(87)は「こんな事件を起こしたら辞めるべきだ。議員として残るなら潔くない」と憤った。女性(77)も「恥ずかしい。反対投票した人の思いを聞きたい。本当に町民のことを考えるなら、(選挙で)再審判を受けてほしかった」と話した。


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2019年06月13日木曜日


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