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猫碑の最北端更新? 青森・黒石より北の蓬田にも1基、埼玉の男性が5年前に発見

青森県蓬田村で見つかった石碑=2014年7月(小池さん提供)

 青森県黒石市に続き、青森県蓬田村にも石に猫の姿が彫られた「猫碑」が1基存在することが分かった。5年前に県内を旅行で訪れた埼玉県在住の男性が見つけ、本紙に情報を寄せた。蓬田村は黒石市より北に位置し、見つかった猫碑の「最北端」を更新するものとみられる。
 新たな猫碑は蓬田村中沢の国道沿いで見つかった。複数の地蔵が祭られる地蔵堂の脇に、別の石碑と並んで立っていた。碑にはうっすらと浮かび上がるように、背中を丸めて伏せたような猫の姿が彫られている。
 情報を寄せた会社員小池孝広さん(40)=埼玉県所沢市=は2014年7月に旅行で青森を訪れた。青森市内から同県外ケ浜町蟹田に自転車で向かう道中で猫碑を発見。珍しい石碑を「かわいい」と思い、写真に収めておいたという。
 今月5日に本紙朝刊に掲載された、黒石市で県内初の猫碑が見つかったとの記事をウェブサイトで閲覧。「見たことがあるな」と自分の写真を確認した。
 小池さんは「もしかして自分が見つけたものが最北端かもと驚いた。また青森を訪ねたときに探してみたい」と話す。
 長年にわたり、猫碑を調査する宮城県村田町歴史みらい館の石黒伸一朗専門員(61)は「伏せているのに目を開けている構図は初めて見た」と語り、「ひょっとすると、猫碑が津軽地方に集中している可能性もある」と期待する。
 蓬田村中沢地区の自治会長を務める若佐秀雄さん(73)は昔、他の地域から同地区に捨てられた猫たちを、ふびんに思った住民が供養の意を込めて碑を建てたとの言い伝えを聞いたという。
 若佐さんは「先人たちには動物愛護の精神が古くからあったのだなと改めて感じた」としみじみ語った。


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2019年06月13日木曜日


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