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<塩釜・竜頭島>防潮堤工事で無残な姿に… 保存と伝承へ宮城県が計画変更 道路は迂回 マツを植栽

海側から見た竜頭島。擁壁(手前)の工事が進む

 宮城県が塩釜市新浜町の塩釜漁港で防潮堤新設工事を進める中、約40年前に保存が決まった「竜頭島(りゅうとうじま)」を昨年7月に削った問題で、県は島を保存するための工事変更案を決め、同市で13日、地元関係者に示した。異論が出なかったことから、県は20日ごろ、工事に着手する。

 竜頭島は、かつて漁港整備の埋め立て工事で取り崩される計画だったが、市民らの保存運動が1978年ごろに起こり、県が陸地に組み込んで残した。
 防潮堤新設工事の当初の計画と、変更された計画は図の通り。防潮堤の終点部(高さ4.18メートル)を島と直角に接する形で建設し、島の大半を削って臨港道路を通す予定だったが、道路のルートを島を迂回(うかい)するように変え、終点部の位置も変更した。
 道路と終点部の交錯部分には、盛り土をして道路が上を通る形にする。盛り土の両側の勾配は6%。車両も人も往来可能にする。
 完成後は海側から見て島の下部の約4分の1が隠れるが、上部の景観は保たれるという。島のひびには崩落防止策としてモルタルと樹脂を注入。削った部分には土を盛り、付近にマツの苗木を植え、以前の島の風景に近づける。案内看板を立てて、削ってしまったミスも記す。
 県仙台地方振興事務所水産漁港部の末永浩章部長は「島を掘削し、おわびする」と述べ、村上好伸漁港整備専門監は「今後も島の保存を要望した方々に確認しながら、丁寧に工事を進めたい」と話した。


2019年06月14日金曜日


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