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<参院選>宮城選挙区擁立の石垣氏「消費税ゼロ」立民に波紋 党方針から踏み込む

石垣のり子氏

 立憲民主党が参院選宮城選挙区(改選数1)に擁立するラジオ局アナウンサー石垣のり子氏(44)の消費税廃止の訴えが、党内外に波紋を広げている。党の税率引き上げ反対の方針から踏み込んでいるためで、党幹部らも対応に苦心する。対する自民党陣営は「パフォーマンスだ」と突き放し、静観の構えだ。

 「庶民を苦しめる消費税はゼロでいい。上げるべきは賃金だ」。石垣氏は仙台市青葉区で1日行った街頭演説で力説した。傍らに立った立民の枝野幸男代表は苦笑いするしかなかった。
 立民は10月に予定される消費税率引き上げには反対の立場で、消費税の必要性については言及していない。税率引き上げは旧民主党政権時代の2012年、自民、公明両党との3党合意を経て決まった経緯もあり、党幹部の歯切れは悪い。
 枝野代表は街頭演説後の取材に「石垣氏は(党方針を)理解して公認を受けたと思っている」とかわすのが精いっぱい。福山哲郎幹事長も4日の記者会見で党内見解の不一致を問われ「政策に理解を深めてもらえるよう努力する」と言葉を濁した。
 元財務相で党県連顧問の安住淳衆院議員(宮城5区)は5月下旬にあった石垣氏の後援会事務所開きで、消費税を巡って1時間ほど電話で議論したことを披露。「党の政策が壁になるかもしれないが、乗り越えようとするパワーは大したものだ」と持ち上げた。
 石垣氏は取材に対し「市民感覚で議論できないなら、自分が立候補する意味がない」と話し、廃止の訴えを続ける考え。「急に0%にするのは難しいかもしれないが、累進制を加味した新たな税制の在り方を考えたい」とも述べた。
 自民にとって消費税はできるなら避けたい争点だけに、現職愛知治郎氏(49)の陣営の見方は冷ややかだ。愛知氏は「国民受けを狙ったパフォーマンス的な政策は必ず見透かされる」と言い放った。
 石川光次郎県連幹事長は「枝野氏が当時深く関与した3党合意を全く顧みていない。野党第1党の候補者の発言としてはあまりに不見識ではないか」と疑問を呈した。


2019年06月14日金曜日


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